事故車の買取

事故車を買取査定に出す前の準備

PR 2016/12/31 2021/02/25
車の模型を持つ女性

事故車を高値で売却したいならば、中古車買取業者へ買取りを依頼する方法が一番です。

さて、買取業者に買取りを依頼すると、買取査定が行われます。

ここでは、その買取査定の前にユーザーが行うべき準備について解説します。

パーツ類を取り外しておくこと

事故車を買取査定に出す前の準備としては、まず、必要な部品を自動車から外すことです。

カーオーディオやカーナビ、エアロパーツ、アルミホイール等、事故車を廃車にした後にも手元に残しておきたい部品があれば、査定の前に自動車から取り外しておきます。

車の内装

もちろん、事故車の代わりにカーナビ付きやカーオーディオ付きの自動車を購入する場合等で、カーナビ等が不要の場合には、カーナビなどを付けて事故車を販売した方が事故車の買取価格が上がる可能性はあります。

しかし、それ以外の場合には、カーナビやカーオーディオなどは、事故車の代わりに購入する自動車に付随させたり、パーツとしてユーザーがオークションンに出品する等利用方法があるので、原則として、買取査定前に取り外しておきます。

事故車に自動車ローンを組んでいた場合の対応について

電話する男性
事故車に自動車ローンを組んでいた場合には、ローン会社にローンの残債務や、その残債務の返済方法について確認しておく方がよいでしょう。

ローンが残っている場合、たいていは、車検証の所有者名義がローン会社等になっています。

その場合には、自動車の所有権解除の手続きが必要になります。

所有権解除を行い、自動車の名義をクレジット会社等からユーザー名義に直しておかないと、中古車買取会社に買取りを依頼することはできません。

さて、所有権解除の方法としては、次の2つの方法があります。

  • 残っている自動車ローンを一括して支払う
  • ローン会社と相談して、残債務について新たなローンを組んでもらう

上記のいずれかの方法により残債務の処理方法についてローン会社との話し合いがまとまると、ローン会社から「完済証明書」や「所有権解除に関する承諾書」がもらえます。

これらを根拠に、所有権解除を行い、事故車の名義をローン会社等からユーザーに書き換えます。

ローンを組んでいた事故車の買取りは、所有権解除の手続きができないと不可能です。

よって、ローンを組んでいた事故車の査定を行う前に、残債務に適切に処理して、所有権解除ができるかどうかの見通しを立てておかなくてはなりません。

事故車を売却した場合の税金の還付金などを調べる

車とお金
自動車には次のような税金や保険金、預託金がかけられています。

  • 自動車重量税
  • 自動車税
  • リサイクル預託金
  • 任意保険
  • 自動車自賠責保険

自賠責保険や自動車重量税

自賠責保険や自動車重量税については、車検期間の満了前に所有者に変更があっても、変更前の所有者はその未経過月数分の還付金を受けることはできません。

これらは、人にかけられるのではなく、自動車にかけられるので、所有者の変更による還付金は発生しません。

自動車税

事故車を売却した場合、自動車税については月割りで未経過月数分の税金の還付を受けることができます。

また、任意保険についても、保険契約の継続をしなかった場合には、契約解除に伴う返戻金を受けることができます。

リサイクル預託金

リサイクル預託金は、自動車の廃車時に出るシュレッターダスト、エアバック、エアコンのフロン類の処分費用として、新車の購入者が預託した金銭のことを言います。

このリサイクル預託金は、リサイクル券として証券化され、中古車の購入者は、中古車の購入時に、このリサイクル券も同時に購入します。

リサイクル券の価格は、自動車の種類に応じて6,000円~18,000円程度ですが、中古車を買い取る者は、自動車の本体価格にリサイクル券の価格を加算した金額を支払わなくてはなりません。

事故車の査定の前には、還付を受けることができる自動車税や任意保険の解約返戻金の価格やリサイクル券の価格を把握しておく必要があります。

そうすれば、事故車の売却によりユーザーに入ってくる正確な収入の見積もりができますし、買取業者の提示する価格にリサイクル券の価格がどう反映されているかを判断できます。