輸入中古車専門店の買取り価格
高額の代金を支払って新車の輸入車を購入しても、購入後数年が経過してから中古車として買取を依頼すると、新車の購入価格と比較して、驚くほど低い査定額を提示されびっくりすることがあります。
輸入中古車専門店の買取り価格はどのようにして決まるのでしょうか?
目次
輸入車の買取価格は低く設定される傾向がある
輸入車は、新車で購入するときは、同じレベルの国産車と比較して、より高い値段が設定されるのが普通です。
しかし、だからといって、新車で購入した輸入車の買取を依頼すると、同じレベルの中古国産車よりも必ず高い査定額が付くかというと、必ずしもそうではありません。
それどころか、中古輸入車には、驚くほど低い査定額が付けられることも稀ではありません。
その理由は、中古車市場では誰にでも受け入れられるポピュラーな車種の自動車の人気が高い傾向があるからです。
買取店にとって中古車市場で人気の高い車種の車は、買取後に容易に転売できるので、積極的に購入しようとし、その結果、高い査定額を付ける傾向があります。
反対に、輸入車といった特定の層には非常に高く評価されるが、全体としては癖が強く、人気が低い自動車は、買い取っても販売に苦労するため、買取に消極的になりがちで敬遠される傾向があります。
輸入車は、中古車市場での評価はあまり高くありませんので、それを反映して、低水準の査定額が付けられることが非常に多くなります。
国産車と比べ外車はどのくらい安くなるか
中古の外車の買取価格は同じ条件の国産車よりも安くなる傾向があります。
外車は新車価格が非常に高額なものが多いのですが、中古車になった途端に急激に査定額が下がるという傾向を持ちます。
その理由は中古の外車の市場が小さいため買取店が買い取った外車を中古車市場で売るのが用意ではなく、そのために買取店が中古の外車の買取を敬遠する傾向があることが上げられます。
外車の中古車が新車に比べてどのくらい価格が安くなるのかを表示すると以下のようになります。
車種 | 新車価格 | 売却条件 | 売却価格 |
---|---|---|---|
BMWハッチパック | 358万円 | 走行距離1.5万キロ、4年経過 | 150万円 |
ベンツCクラス | 525万円 | 走行距離3.5万キロ、3年経過 | 150万円 |
アウディA6アバント | 718万円 | 走行距離4万キロ、5年経過 | 160万円 |
輸入中古車専門店の買取価格
輸入中古車専門店は、輸入中古車の販売に独自のルートを持っているケースが多いです。
買い取った中古車を販売する豊富なルートを持っている買取店は、そういった販売ルートを持っていない買取店と比較して、買い取った輸入車を転売して利益を得る豊富な機会を有していますから、より高い査定額を提示できる可能性が高まります。
その意味では、一般的な買取店よりも、輸入中古車専門店に輸入中古車の査定を依頼する方が、より強力な輸入中古車の販売ルートを持っていることが多いですから、高額査定を受けるチャンスが広がります。
ただし、輸入中古車専門店といっても、すべての外国メーカーが専門だというお店は少なく、大半は、BMWやアウディなど、特定のメーカーを専門にしているものがほとんどです。
したがって、高額査定を受けたい場合には、査定を依頼する輸入中古車のメーカーを専門としている輸入中古車専門店に査定を依頼した方がよいです。
外車の買取価格が高い買取店はどう探すか
外車を売りたい場合には、普通の買取店に売るよりも外車買取専門店に売る方がより高い買取価格が期待できます。
また、外車買取専門店であっても、例えばベンツ専門の買取店・ポルシェ専門の買取店などというように得意分野があるので、できれば自分が売ろうとしている外車の種類を得意としている外車買取専門店に外車を売るようにすれば、さらに高額査定が期待できます。
外車買取専門店を探すにはインターネットの利用が簡単です。
「外車買取専門店」のキーワードで検索すると多数の外車買取専門店がヒットしてきます。
その中から自分の住所から利用可能で自分の売ろうとする外車を得意分野としている買取店を見つけ出し、その買取店と電話またはメールで連絡を入れれば売却交渉を始めることができます。
輸入中古車の買取を依頼する場合の注意点
一般の車買取専門店は、買い取った車をオークションで販売するのが通例です。
中古車販売店も車の買取を行いますが、中古車販売店は、買い取った車を自店や系列の販売店の店頭で販売でするのが通例です。
オークションで販売する場合には、在庫費用がほとんどかかりませんが、店頭販売だと、買取から販売までの車の維持管理費、時間経過に伴う車の評価減、売れ残った場合のリスクなど、さまざまな意味で費用を抱えます。
よって、在庫費用のあまりかからないオークション販売を行う買取専門店の方が、在庫費用のリスクを抱える専門店よりも査定額がより高くなるという傾向があります。
輸入中古車専門店は、中古車販売店と同様に、買い取った自動車を自店の店頭等で販売することが多いですから、在庫費用が発生する分、査定額が低額になる可能性があります。
また、当然、自店で販売できる輸入中古車しか高値で買い取らないのが原則です。
自店で販売できない輸入中古車の場合には、買取を拒否するか、非常に低額の値段をつけてきます。
この傾向が極端だと、輸入中古車でも専門店ではなく、オークション行う一般の買取専門店に販売したほうがより利益が大きくなることがあるので、実際に輸入中古車の買取を依頼する場合には、買取店や販売店の状況をよく見極めなくてはなりません。