買い替え

車の買い替えサイクル、何年乗ったら買い替える?

PR 2017/07/31 2021/02/25
ガレージに駐車する車

車の買い替えのタイミングは、ユーザーの方1人1人の個別事情が大きく影響してきますので、すべてのユーザーの方に当てはまる共通の規則はありません。

しかし、車の性能や車検制度、税法、中古車市場の動向などの関係から、車の買い替えに適したタイミングはいくつか存在します。

車の買い替えのタイミングは人それぞれ

何年乗ったら車を買い替えたらよいかということについてですが、人それぞれですので、一概に、すべてのユーザーの方に対して、この時期に乗り換えた方がよいという一般的な基準はありません。

しかし、中古車市場での相場の動きから、車の買い替えのタイミングとして適した時期がいくつかあります。

ユーザーの方が車の買い替えを考える場合には、その車の買い替えのタイミングを参考にしながら、ご自身の経済状況やご家族の状況、ご希望などを考慮して、最終的に車の買い替えの時期を定めることになります。

車の買い替えに適した時期は、税法などの法律改正によっても変わりますし、車検制度の変化によっても変わります。

また、自動車の性能は日々向上しておりますが、そういったハード面での変化によっても変わってきます。

ユーザーの方が車の買い替えの時期を決めるにあたっては、そういった変化も考慮する必要があります。

買い替えのタイミング①購入から3年が経過する時期

購入から3年未満の車(走行距離が3万キロ以内の車)は、中古車市場において、新車に近い車として、高値で取引されます。

反対から言うと、購入から3年以上経過した車は、中古車市場での取引価格が大幅に下がるということです。

購入から3年を経過するかしないかで、中古車の買い取り価格が違ってきますから、購入から3年が車の買い替えの1つのタイミングとなります。

ちなみに、新車登録をした場合には、車検証が3年間有効ですから、最初の車買い替えのタイミングは、1回目の車検証の更新時期が来る前までということになります。

新車として購入した車を3年以内に手放したとしても、その買取価格は新車価格の半分以下になると言われていますので、いくら高値で買い取りが期待されるといっても、売主の損失は結構大きいものになります。

特に、ローンが残っているような場合には、購入後3年以内の買い替えは避けた方がよいです。

買い替えのタイミング②購入から6年が経過する時期

一説によると、中古車の買取でまともな値段が付くのは購入から6年目までと言われています。

新車で購入した時から6年以上を経過すると、買取価格がついても、非常に低い価格になることが多くなります。

新車購入から最初の買い替えのタイミングである3年を経過した場合には、次は、中古車市場でまともな値段で買い取ってくれる最後の時期である6年目が、買い替えの次のタイミングとなります。

購入から6年近く経過すれば、自動車ローンの組んでいる場合でも、そのローンの返済もだいぶ進んでいるはずですし、十分新車の運転も楽しんだはずですから、まともな値段での車の買取が期待できる最後の時期であるこの時期が、車の買い替えにもっとも適したタイミングということができます。

買い替えのタイミング③購入から10年が経過する時期

一般的にいって、中古車市場では、新車から10年以上経過した車に値段付けることはありません。

ほとんどの場合、10年以上経過した車を売っても、査定額が0円で、1万円~2万円程度のお礼が支払われるだけです。

新車から10年未満の車であれば、高値買取は期待できないにせよ、査定によってある程度評価されて、数万円~10万円程度の収入を得るケースもあります。

しかし、経過年数が10年を超えてしまうと、車の買取によって受け取るのは、車の売却代金ではなく、ほんのお礼になってしまいます。

新車購入から最初は3年、次は6年が、買い替えのタイミングですが、その次のタイミングは、中古車市場でかろうじて値段が付く経過年数の限界の時期である10年となります。

また、新車購入から10年を経過すると、車体やエンジン、各種のパーツ類の老朽化が進み、修理費用や車検費用が高くなってきます。

このことからも、10年経過の時期が、車の買い替えの1つのタイミングとなります。

買い替えのタイミング④購入から13年が経過する時期

新車(ガソリン車)購入から13年以上を経過すると、車検更新の際に課税される自動車税が割高(約10%程度)になります。

新車購入から13年目を境に、車の維持管理費が割高になります。

日本車はとても優秀ですから、メンテナンスをしっかり行えば、新車購入から13年目でも、走行性能はそんなには落ちません。

しかし、あちこちの部品の交換が必要になるなど、維持管理費は確実に割高になります。

それに加えて、13年以上経過すると、毎年課税される自動車税の負担も大きくなります。

新車から13年以上経過した車は、よほど特殊な事情でもない限りは、0円査定となり、車を売って収入を得ることは期待できませんが、買い替えで車の維持管理費を節約できるので、その意味での利益があります。

よって、新車購入から13年を経過した時点が、車買い替えの第4のタイミングとなります。

買い替えのタイミング⑤車検更新の直前

車検の更新には、普通車の場合、最低でも7万円程度、大掛かりな修理が必要な場合には20万円以上になったりします。

そこで、車検の直前に車を買い替えれば、車検に使うべきお金を新しい車の購入代金に充当でき、新しい車を購入しやすくなりなるので、車検の有効期限が切れる直前の時期も、車の買い替えのタイミングの1つとなります。

車検更新にかかる費用は、車の経過年数が長くなればなるほど大きくなる傾向があるので、車検の更新回数が多いほど、更新の直前で車を買い替えるメリットが大きくなります。

車の査定に関しては、車買取業者は、自社工場などを活用して非常に安い価格で車検を実施できますので、車検の有効期間が残っているかどうかは、査定額にそれほど大きい影響を与えることはありませんので、査定額への影響という観点からは、車検前に買い替えるか、車検が切れてから買い替えるかで、それほど大きな違いはありません。

買い替えのタイミング⑥モデルチェンジの直前

人気の車は、頻繁にモデルチェンジを行いますが、モデルチェンジによって、最新モデルから旧式モデルに型落ちした車は、中古車市場での評価が急速に下がる傾向があります。

最新モデルの新車を購入した場合には、モデルチェンジがあって、そのモデルが旧式モデルになると、中古車の買取価格が急に下がります。

モデルチェンジがある直前で車を売却すれば、高値買取が期待できます。

したがって、モデルチェンジが行われる直前の時期が、車買い替えのタイミングの1つとなります。

人気車種のモデルチェンジに関する情報は、新聞、雑誌、自動車メーカのホームページなどに掲載されます。

車の高額買取を期待するのであれば、日ごろからこういったモデルチェンジに関する情報に敏感になっておく必要があります。

一番得なのは、実は、寿命が来るまで車に乗り続けること

あまり面白くないお話ですが、自動車の買い替えで一番お得な方法は、寿命が来るまで車に乗り続けることです。

車の経過年数が長くなればなるほど、車の購入費用を年数で割った車1年当たりの車の購入費用は少なくなってゆきます。

経過年数が長くなると、車の維持管理費が増加しますが、車の取得費用が車にかかる経費の最大のものですから、その影響はさほど大きくはありません。

20年以上乗り続ければ、完全に元を取って(購入費用を償却して)、おつりがくる状態となります。

日本車は非常に優秀ですから、定期的なメンテナンスをきちんと行えば、20年以上乗り続けることも十分可能です。