車の重さで決まる「自動車重量税」
自動車重量税は、車検の際に、車検証上の所有者に対して、車検の対象となる車の重量に応じて課税される税金です。
自動車重量税は、自動車整備工場などに車検を依頼すると、業者の方で代行して支払いますから、ユーザーの方によってはなじみの少ない税金ともいえます。
自動車重量税とは
自動車重量税は、国が、自動車の車検証上の所有者に対して、自動車の重量に比例して課税する税金のことをいいます。
自動車重量税は、新規登録や継続検査等の車検の際に、運輸支局に併設されている自動車税事務所において納税します。
自動車整備工場などに車検を依頼すると、7万円~10万円程度の車検料金が請求されますが、この車検料金の中には、自動車重量税が含まれています。
ユーザー車検でユーザー自らが車検手続きを行う場合には、自動車重量税を支払う機会があるかもしれませんが、いつも車検を業者に依頼している場合には、自動車重量税を直接税務当局に支払う機会はありません。
自動車重量税の金額について
自動車重量税は、その名の通り、基本的には、車の車重に応じて税額が決まります。
車重が重ければ重いほど、税金が高くなります。
たとえば、車重500㎏以下の車で2年車検(継続検査・13年経過未満)の場合には、自動車重量税の基本税額は8,200円ですが、車重が2,500㎏~3,000㎏の場合には、基本税額が49,200円となります。
自動車重量税の特則について
自動車重量税には、エコカー減税があります。
電気自動車や燃料電池自動車には、自動車重量税が課税されません。
また、ハイブリット車などに関しては、エコカー減税無しの場合より低額のエコカー本則税率が適用されるほか、燃費基準の達成度に応じて、さらに、75%減税、50%減税、25%減税などの減税が行われる場合もあります。
自動車重量税は、新規登録(3年車検)の場合と、継続検査(2年車検)の場合で、課税される金額が変わってきます。
自動車重量税の特色です。
たとえば、車重500㎏以下の車で2年車検(継続検査)の場合には、自動車重量税の基本税額は8,200円ですが、同じ車が3年車検を受ける場合には、税額が12,300円円となります。
継続車検の際に課税される重量税の税額は、新車登録からの経過年数によって税額が変わってきます。
たとえば、車重500㎏以下の車で経過年数が13年未満の場合には、税額が8,200円ですが、経過年数が13年以上18年未満の場合には11,400円、経過年数が18年以上の場合には12,600円となっています。
すべての段階において、経過年数が長いほど、重量税の金額がより高くなっています。