出張査定

車の出張査定のトラブル対処法まとめ

PR 2018/04/16 2021/02/25
ディーラー

自動車の買取を買取店に依頼すると、査定が行われますが、この査定の大部分は、買取店の担当者が売主の住所に出向いて行う、出張査定という方法で行われます。

出張査定で起こりえるトラブルにはどんなものがあり、また、それに対しては、どのような対処方法があるのでしょうか?

出張査定の流れは、以下のとおりとなります。

  • ①インターネットや電話で無料の出張査定を申し込む
  • ②申し込みを行った買取店より電話を受けて、出張査定の日時を決める
  • ③出張査定の日時に買取店から確認電話が入る
  • ④出張査定の日時に買取店の査定士が来訪し、査定を行う。

    (30分程度)

  • ⑤金額に満足がいけば、契約書にサインし契約成立
  • ⑥自動車を引き渡し、後日、売上代金を受け取る

インターネット上の一括査定サイトなどに査定を依頼すると、10社から20社程度の買取店から査定の申し込みがあります。

買取店に査定を依頼する場合には、そのうち、もっとも高い見積額を提示してきた上位5社程度を選択して、査定を依頼することになります。

出張査定でよくあるトラブル例

車の査定
出張査定でよくあるトラブルには、買取店の担当者が

査定士
買ってくれるまで帰らない
などといって、強引に買取を迫るというものがあります。

全国展開する大手の買取店の場合には、社員教育が徹底されているので、このような事態になることはめったにありませんが、中小の買取店の一部には、ごくわずかですが、いまだに、このような手を使って、売主に強引に契約を締結させようとするところがあります。

買取店の担当者が

査定士
買ってくれるまで帰らない
というような場合には、はっきりと
売主
絶対に自動車は売らない
と伝え、それでも担当者が居座る場合には、警察を呼びましょう。

さすがに、警察を呼ばれると担当者も困りますから、これ以上居座ると警察を呼びますと伝えると、どんなにしつこい担当者でも引き下がるでしょう。

査定士
買ってくれるまで帰らない
と強引に契約を迫る買取店は、信用できません。

そんな買取店と契約しても、後からトラブルになる可能性が大きいですので、契約を断った方が絶対安心です。

査定は無料と思っていたが、料金を請求される

自動車査定は無料というのが原則となっていますが、買取店によって、無料の意味が微妙にことなるケースもあります。

たとえば、契約書にサインしてくれたら無料であるとか、査定は無料だが、交通費については別途請求するとかという買取店もあります。

査定を依頼する際に、査定が完全に無料であることを確認しないまま、買取店に査定を申し込むと、後から料金を請求されてビックリすることがあります。

原則として、査定は無料だが、ケースによっては査定料が発生するという設定をしている買取店は、その旨を、ホームページ上に表示しているはずですが、その記載をわざと小さくしていることが多く、うっかり見落としてしまうことがあります。

査定を依頼する前に、査定は完全に無料であることを確認しておけば、このようなトラブルに巻き込まれるという事態を防ぐことができます。

査定金額をごまかされる

同種の中古自動車の相場価格より非常に低い査定額を付けられるというのも、出張査定において起こりえるトラブルの1つと考えられます。

このトラブルを防ぐためには、まず、売主が自分が売ろうとする自動車の中古車市場での相場をよく把握し、査定士がそれより不当に低い査定額を提示してきた場合には、断ることができる状態にしておくことが必要です。

査定の依頼先を、信頼できるJADRI(日本流通自動車研究所)の会員である買取店の中から選ぶことも、査定士に査定額をごまかされるトラブルを防止することに役立ちます。

JADRIの会員となるためには、厳しい加入要件をクリアしなくてはなりませんから、査定額をごまかして不当に利益を上げることをたくらむ悪徳な買取店は、加入要件に引っかかって会員となることはできません。

査定額に関するトラブルは、出張査定の際に起こりえるトラブルの中ではもっとも起こりやすいトラブルですので、自分で中古車相場を調べたり、安心して査定依頼ができる買取店を選ぶなどして、できるだけトラブルの発生を未然に防止するようにしておかなくてはなりません。

契約後でも査定金額が下がる再査定とは何か

再査定とは、例えば車の売買契約を締結した後に買取店から

買取店
車の引取り後に点検したところ車に重大な欠陥が見つかったので、契約額を半額にします
などという連絡が入り、査定額が大幅に引き下げられることを言います。

買取店からの再査定の話があっても、売主は応じる必要がないのが原則です。

買取店からの再査定の要求には応じる必要のないのが原則ですが、売主が事故歴を隠していたりメーターの巻き戻しを行っていた場合で後からそのことが発覚した場合には、再査定に応じざるを得ないので注意が必要です。

査定の際には事故歴があった場合は正直に申告し、またメーターの巻き戻しなどの詐欺行為は絶対に行わないようにしなくてはなりません。

有料出張査定とは

車の模型と電卓とお札
買取店に査定を依頼した場合、料金は無料となるケースが大半です。

しかし、買取店によっては、無料査定の「無料」の部分の範囲が異なるので、たまに「査定は無料で行います」と宣伝している買取店に査定を依頼しても、料金が請求される場合もあります。

無料査定における「無料」の範囲には、以下のような区分があります。

  • 完全に無料
  • 売買契約にサインしたら無料
  • 査定料金は無料だが、交通費などの実費は有料

ほとんどの買取店では査定の「完全無料」を実施していますが、一部の買取店では、契約書にサインしなかった場合には査定料を請求するとか、査定士の交通費のみ請求してくるところもあります。

査定を依頼するのであれば、完全無料査定を実施してくれる買取店に依頼するがよいことは言うまでもありません。

査定を依頼する際に、念のため、完全に無料で査定を行ってくれるかどうかについて、買取店に確認してみるとよいでしょう。

オススメの出張査定業者について

車のイメージ
査定を依頼するのであれば、JADRI(日本流通自動車研究所、略称シャドリ)加入の買取店に依頼するのがおススメです。

JADRIとは、中古自動車の流通の健全化を目指して設立された団体で、JADRIの会員となるためには、厳しい加入審査を通過しなくてはなりません。

JADRIの会員である買取店に査定を依頼すれば、査定時にトラブルに巻き込まれる可能性も非常に低いものになります。

また、不当に査定額を低く設定されるというようなこともおこらないでしょう。

JADRIの会員である買取店は、JADRIのホームページ上から簡単に確認できますし、自動車買取り一括査定サイトには、JADRIの会員である買取店のみを対象としたものもあります。

これらを有効に活用すれば、JADRIの会員である買取店のみに査定を依頼することが可能になります。