車を査定した後、事故で傷をつけてしまった!査定額はどうなる?
査定が終わった直後に、車両が買取店に引き取られるというケースは稀です。
たいていは、その間に、1週間~1か月程度の時間が空きます。
この期間内に自動車を運転し、事故を起こして自動車を傷つけてしまった場合、査定額はどうなるのでしょうか?
目次
車を引き渡すときは、査定を受けた状態で渡す
査定を受けた後、レッカー車が自宅に来て、売った車両を運び出すまで、短くても1週間程度の時間が空きます。
自動車は、生活必需品ですから、当然、査定を受けてから引き渡すまでの期間、売主は自動車を運転すると思います。
その際、事故を起こしてしまうことがあります。
査定を受けた自動車は、査定を受けた状態で買取店に引き渡すのが原則です。
事故を起こしたりして、査定を受けた状態よりも極端に悪い状態で車両を引き渡す場合には、再査定を受ける必要があるので、買取店の担当者にきちんと報告しましょう。
事故を起こしたことを隠して自動車を売ると、詐欺になってしまって、後から、契約解除や損害賠償といったトラブルに巻き込まれることがあります。
査定から引き渡しまで時間が短い場合には、その期間について売主が事故を起こしてしまう確率は非常に小さいのですが、レッカー車の都合がつかなかった場合や、新車の購入を条件に引き渡すというような契約をした場合、査定から引き渡しまでの間の期間が非常に長くなるケースもあります。
そのようなケースでは、事故が起こる可能性が高ってきます。
査定後に走行距離がのびてしまうのは問題無い
査定後、自動車を引き渡すまでの期間、自動車を運転した場合、当然、走行距離が延びてしまいます。
査定から引き渡しまで、1週間程度であれば、自動車を使っても、遠方への旅行に自動車を使わない限り、走行距離が延びるといっても、多くても100キロを超えることはないでしょう。
査定から引き渡しまでの期間が長期にわたる場合には、場合によっては、査定時から引き渡しまでに、走行距離が1,00キロ程度伸びることはあるでしょう。
しかし、買取店では、査定時に、引渡しまでに1,000キロ/月程度の、走行距離が延びてしまうことを考慮しています。
したがって、その範囲内の走行距離の伸びであれば、そのまま引き渡しても問題はありません。
査定後から引き渡し時点までは、査定前と同様に、普通に自動車を運転して構いません。
そのことで、契約した査定額が変わるということもありません。
但し、大きい交通事故を起こしてしまうと、再査定となるので、事故などは起こさないように気を付けなくてはなりません。
査定後、事故を起こしたり、傷つけた場合は営業マンに相談する
査定から自動車の引渡しのまでの間に交通事故を起こしたり、ボディやバンパーに傷をつけた場合には、買取店の営業マンに報告したほうが良いでしょう。
大きな事故を起こした場合や、ボディやバンパーに大きな傷がついた場合には、再査定になります。
そのことを隠したまま、自動車を引き渡してしまうと、契約がキャンセルになったり、賠償金を請求されたりします。
ボディやバンパーに目立たない程度の傷をつけてしまった場合には、小さな傷であれば、買取店は、自社工場で非常に安い価格で直せますから、査定額が変わらない場合もあります。
しかし、念のため、このケースでも、買取店の担当者に連絡を入れた方がよいでしょう。
事故を起こしても自分で修理しないで引き渡すのが原則
査定から引き渡しまでの間に、事故を起こしたり、ボディやバンパーに傷をつけてしまった場合、それを自分で直してから引き渡した方が良いのではないかとも思われます。
しかし、査定額が下がってしまっても、自分で修理をしないで、そのまま買取店に引き渡すのが原則です。
買取店では、自社工場で非常に安く買い取った自動車の修理を行うことができます。
一方、売主は、自分で修理する場合、自動車整備工場に修理を依頼するしかありませんが、その場合、どうしても、費用が割高になってしまいます。
このことは、自分で修理を行っても、修理にかかった費用分だけ、査定額が上がらないことを意味します。
査定から引渡し前までの間に、事故を起こしたり、ボディやバンパーに傷をつけてしまった場合でも、修理をしないで、そのまま買取店に引き渡すのが鉄則です。
もちろん、買取店の担当者に報告することは必要ですが、自分で修理する必要はまったくありません。