メンテナンスパックは必要?車の価値を落とさずに長持ちさせる方法
- メンテナンスパックを勧められたけど必要なの?
- メンテナンスパックってお得?
- 自分でできるメンテナンスもあるの?
このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
新車購入時にディーラーに強くオススメされる方がほとんどです。
特に、「車についてあまり知らない人」がオススメされやすいのが、メンテナンスパックです。
そもそもメンテナンスパックとは、車検までの整備や点検、消耗品の補充など車購入後のアフターメンテナンスをセットにしたパック商品のことです。
多くの場合、購入後1ヶ月点検と6ヶ月点検、12ヶ月点検、車検がセットになったものが多いです。
本記事では、メンテナンスパックは加入するべきなのかどうかを解説していきます。
加えて、車の価値を下げずに長持ちさせる方法についても解説します。
目次
メンテナンスパックは必要なのか
結論から言うと、メンテナンスパックは必要ない場合が多いです。
先ほども挙げましたが、メンテナンスパックに含まれている内容は
- 購入1ヶ月後点検
- 6ヶ月点検(3回)
- 12ヶ月点検(2回)
- 車検
の場合が多いです。
メンテナンスパックでは、新車購入から初回車検までの計7回のメンテナンスがセットになっている場合が多いです。
1ヶ月後点検→6ヶ月点検→12ヶ月点検→6ヶ月点検→12ヶ月点検→6ヶ月点検→初回車検
この7回すべての点検を行うのであれば、通常価格で行うよりメンテナンス費用が安くなります。
しかし、初回車検まで計7回の点検は、はっきり言って過剰点検になります。
点検を多く行うことに関しては何も悪いことではありません。
むしろ車にとっては良いことです。
しかし、必要のない点検によってお金が多くかかってしまいます。
そもそも、新車購入後6ヶ月程度で不具合が出ることは早々ありません。
それぞれの点検で何が行われているのか、メンテナンスパックに加入しなければお金はいくらかかるのか見ていきましょう。
6ヶ月点検
購入一ヶ月後の点検もほとんど同じ内容です。
オイル交換やタイヤの空気圧やバッテリー、ワイパーのチェックを行ってくれます。
後ほど説明しますが、これらの点検はほとんど自分でできるメンテナンスになります。
6ヶ月点検は、1回あたり約4,000円〜8,000円ほどかかります。
6ヶ月点検は、ディーラーが生み出したものであり、業者によって名前が変わります。
もちろん法定点検ではありません。
12ヶ月点検
12ヶ月点検は法定点検であり、法律で受けなければならないと決まっています。
費用としては1回あたり1万円程度です。
ですが、受けなくても罰則はありません。
そのため、実際に12ヶ月点検を受けているという方は半数にも満たないです。
安全に車を良い状態で保ちたいのであれば、必ず受けるようにしましょう。
点検内容は、業者によって異なりますが、以下のような場合が多いです。
- エンジン周り
- ハンドル周り
- ブレーキ関係
- マフラー
- バッテリー
- トランスミッション関係
- サスペンション関係
- タイヤ関係
車検
初回車検は、新車購入後3年目に行います。その後は、2年ごとに行う必要があります。
車検は、点検とは異なり「保安基準に適合している車かどうか」をチェックするための検査であり、車検に通らなければ公道を走ることはできません。
車検には、法定費用と車検基本料と整備費用の3つがかかります。これら3つの合計費用はプリウスの場合約6万円程かかります。
法定費用とは、自動車にかかる税金や保険料のことです。法定費用は、プリウスの場合約4万5,000円程かかります。車検にかかる費用の多くを占めています。
メンテナンスパックでは、基本的に法的費用は含まれていないため、加えて支払う必要があります。
下の表は、メンテナンスパックに加入、加入せずに6ヶ月ごとに点検、加入せずに12ヶ月ごとに点検した場合にかかる費用をまとめたものです(新車購入後から初回車検まで)。
費用(プリウスの場合) | |
---|---|
メンテナンスパック加入 | 6万円+車検時の法定料金=約11万円 |
6ヶ月ごとに点検(メンテナンスパックなし) | 約13万円 |
12ヶ月ごとに点検 | 約9万円 |
「メンテナンスパックはお得になる!」とディーラーに強く勧められますが、実際必要な点検のみを行うと、メンテナンスパックを利用するより断然安く費用を抑えられます。
それでも、「6ヶ月ごとにプロに点検を行ってほしい!」という方はメンテナンスパックに加入することをオススメします。
ここからは、自分でできるメンテナンスと業者に任すメンテナンスについて解説していきます。
なぜメンテナンスパックをオススメされるのか?
「点検をすること」がディーラー側の売上に繋がります。
その売上の確保のためにメンテナンスパックをオススメするのです。
もし、メンテナンスパックに加入しなければ、お客様を他の業者に流出させてしまいます。
そのために、メンテナンスパックに加入させることで点検費用を前払いさせているのです。
そして、お客様が半年ごとに来店することで、ドライブレコーダーやオイル添加剤などの商品を販売するチャンスが増えるため、メンテンスパックはディーラーにとってはメリットしかありません。
※メンテナンスパックを利用することのお客様にとってのメリットは、半年ごとに車を査定してもらえる点です。
しかし、「今の車の価値を見てみる」で無料で査定の概算を見ることができるので安心してください。
自分でできるメンテナンスと業者に任すメンテナンス
先ほども説明しましたが、6ヶ月点検の内容は、ほとんど自分でできるメンテナンスの内容になっています。
そして、自分では難しいメンテナンスは12ヶ月点検時に業者に任せるだけで安心です。
業者に任せるメンテナンスは1年周期ごとに交換やチェックを行えば充分なものばかりです。
それでは、自分でできるメンテナンスについて見ていきましょう。
自分でできるメンテナンス
自分でできるメンテナンスは大きく分けて5つあります。
- 洗車
- タイヤの空気圧チェック
- ウィンドウォッシャー液の補充
- ワイパーゴムの交換
- エアコンフィルターの交換
それぞれ説明していきますが、ガソリンを入れるぐらいカンタンな作業なので安心してください。
洗車
洗車はガソリンスタンドにある300円程で洗ってくれるものでオッケーです。
定期的に洗車しておくと小さなキズなどにすぐに気がつくことができ、外観をキレイに保つことができます。
キズを放っておくと錆びてしまうので気をつけましょう。
タイヤの空気圧チェック
ガソリンスタンドやカー用品店には、据え置き型の空気充填機が置いてあります。
自分で空気の入れ方がわからない場合はスタッフの方に頼むと代わりにやってくれることもあるので頼んでみましょう。
ガソリンスタンドに寄ったついでにチェックしておけば心配ないです。
ウィンドウォッシャー液の補充
ウィンドウォッシャー液がなくなると液が出なくなります。
なくなったら補充すれば大丈夫です。ホームセンターで2Lあたり200円程で売っています。
ワイパーゴムの交換
ワイパーゴムが劣化すると拭き残りができます。
ゴムの劣化を感じたら交換しましょう。だいたい年に1回ほどで大丈夫です。
車種によってゴムの大きさが違うので気をつけてください。
大きさはワイパー会社(NWBやPIAA)のサイトで調べられます。
以上が自分でできるメンテナンスです。
常に意識しておくことでもないのでふと気になった際に、自分でメンテナンスしてみましょう。
業者に任すメンテナンス
メンテナンスをしてくれる業者は大きく分けて3つあります。
- ディーラー
- カー用品店
- 街の整備工場
それぞれ特徴があるので下の表を見ながら自分にあったものを選びましょう。
業者 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | 安心して任せられる | 金額が高く、修理期間が長い |
カー用品店 | 金額が安い | 修理範囲が狭い |
街の整備工場 | 希少パーツも代替提案してくれる | 店舗によって対応にバラツキあり |
業者で行ってもらうメンテナンスは以下の通りです。
- エンジンオイルの交換
- オイルフィルターの交換
- ヘッドライトの交換
- エアフィルターの交換
- バッテリーの交換
- タイヤのローテーション・交換
- ブレーキフルードの交換
- 冷却水の交換
これらは、12ヶ月点検や車検の際に見てもらいましょう。
下のメンテナンスの種類と頻度、金額をまとめた表を参考にしながら、車を最高の状態に保ちましょう。
メンテナンス | 頻度 | 料金 |
---|---|---|
洗車 | 汚れが気になったら | 300~3,000円 |
タイヤの空気圧チェック | 半年に1回 | 無料 |
ウィンドウォッシャー液の補充 | なくなり次第 | 0~数百円 |
エンジンオイルの交換 | 年に1回 | 1Lあたり1,000円 |
オイルフィルターの交換 | 年に1回 | 2,000円 |
ワイパーゴムの交換 | 年に1回 | 1,000~2,000円 |
エアコンフィルターの交換 | 年に1回 | 1,500円 |
ヘッドライトの交換 | 車検時にチェック | 15,000 |
冷却水の交換 | 2年に1回 | 2Lあたり5,000 |
エアフィルターの交換 | 2年に1回 | 2,000~3,000円 |
バッテリーの交換 | 3年に1回 | 5,000円~1万円 |
タイヤの交換 | 4年に1回 | 1万~2万円 |
ブレーキフルードの交換 | 4年に1回 | 4,000円 |
※頻度や料金は、あくまで目安です。不具合がある場合はすぐにディーラーやカー用品店などに連絡しましょう。
ここからは自分で車の価値を調べる方法について紹介します。
今の車の価値を見てみる
メンテナンスパックに加入すると、点検ごとに車の査定を行ってくれます。
そのため、自分の車の価値がどのように変動しているのかを確かめることができます。
そこでメンテナンスパックに加入しなくても車の査定額を知る方法を紹介します。
その方法とは、「車の一括見積もりサービス」を利用することです。
別に車を売るつもりがなくてもこのサービスを使うことができます。
車の一括見積もりサービスを使えば、わざわざディーラーに頼まなくでもネットで、車種などの情報を入力するだけで査定額を知ることができます。
もちろん無料で使うことができます。
複数業者の査定額の概算を見ることができ、愛車の相場がわかるので、興味のある方は一度査定してみてください。
オススメの一括見積もりサービス
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まとめ
メンテナンスパックは加入する必要がない場合がほとんどです。
メンテナンスパックは6ヶ月点検、12ヶ月点検、車検がセットになっているものがほとんどで、6ヶ月点検は自分でもできるカンタンなことしかやってくれません。
そのため、0必要な12ヶ月点検と車検、日頃自分で行えるメンテナンスをやっていれば車の価値を落とすことなく長持ちさせることができるでしょう。
車を安全な状態にしつつ、お得に車を長持ちさせられるように、必要な点検を見極めて使うことを意識してください。