車買取りの一括査定サイトの注意点
車買取の一括査定は簡単な手続きで複数の買取店の査定を取ることができ、その中で最も高い査定額を提示した買取店と売買契約を結ぶことで、ディーラーなどに下取りに出すよりもはるかに高い金額で自動車を売ることができます。
しかし、便利な一括査定にもいくつかの注意点があります。
目次
車買取り一括査定申込前の注意事項について
車買取り一括査定サイトは自動車を高く売りたいという方にとっては非常に便利なツールですが、利用するにあたってはいくつかの注意事項があります。
その注意事項は、大きく分けると一括査定申込前のそれと申し込んだ後の注意事項のそれの2つです。
最初に、査定申込前の注意事項について解説します。
査定申込前の注意事項としては以下の4つが上げられます。
- 売ろうとする車の中古車市場での概算額を知っておくこと
- 売却時期による中古車市場での相場の変化に注意する
- 買取店の担当者との交渉際に注意すべきことを知っておく
- 買取店からの営業電話のラッシュになることを理解しておく
売ろうとする車の中古車市場での概算額を知っておくこと
自動車を売ろうと思った場合、一括査定サイトに申し込む前に売ろうとする自動車の中古車市場での概算額を調べておいた方が、後々の買取交渉を有利に進めることができます。
概算額を知って交渉に臨むのと概算額を知らないでそれに臨むのでは、全然違います。
概算額を知らないでいると、買取店の担当者に言いくるめられて相場より安く価格で自動車を売る羽目に会うことがよくあります。
自動車の中古車市場での概算額を調べる方法には、個人情報を入力して調べる方法と、個人情報なしで調べる方法の2種類があります。
個人情報を入力して調べる方法の方がより正確な概算額を調べることができますが、調査後に営業の電話やメールが次々入ってきて煩わしいという問題があります。
また、安易にネット上に個人情報を流すことに対する不安もあります。
個人情報なしで中古車の査定額のシミュレーションができるサイトがいくつかあるので、最初は、そういったサイトを使って売ろうとする自動車の概算額を把握しておいた方がいいでしょう。
個人情報なしで価格シミュレーションができるサイトなら、使用後の営業電話やメールに悩まされることはありません。
売却時期による中古車市場での相場の変化に注意する
中古車市場の相場は常に変動しています。
例えば、就職・入学シーズン前である3月には、通勤通学に適しているコンパクトカーの相場が上がります。
夏休み冬休みのレジャーシーズン前にはファミリーカーやSUVの相場が上がります。
また、人気車種のモデルチェンジがあると、車の乗り換えが増え中古車が市場に大量に入ってくるためその車種の相場は下がります。
一括査定の申込前に概算額のシミュレーションを行う場合には、こういった時期による中古車市場の相場の動きにも注意しなくてはなりません。
3月、夏休み冬休み前、人気車種のモデルチェンジ前が相場が高くなる時期です。
自動車を高く売ることを考えるのであれば、こういった相場が高くなる売却時期を知っておくと何かと役にたちます。
買取店の担当者との交渉際に注意すべきことを知っておく
自動車買取の際には買取店の担当者の価格交渉を行うわけですが、インターネット上にはその際に注意すべきことを解説したサイトが複数あるので、その中のいくつかを閲覧して買取交渉の際に注意しておくべきことを把握しておくといいでしょう。
買取交渉に際して、例えば、買取店の担当者は交渉前の何気ない雑談から売主の自動車に関する知識を探ってききますから、契約が決まるまでは買取店の担当者と余計な会話をしないことや、交渉前に自分で調べた概算額を買取店の担当者に言わないことが大切です。
交渉前に、買取店の担当者に雑談で余計なことを話してしまうと足元を見られて安い買取価格を提案されたり、概算額を最初に行ってしまうとその概算額が買取店の査定額より低ければその概算額が買取価格に決まってしまいます。
いずれにしても、本来であればもっと高く売れたかもしれない自動車を安く売ってしまう羽目になります。
買取店からの営業電話のラッシュになることを理解しておく
車買取り一括査定サイトの申込フォームを完成させて送信ボタンを押すと、早ければ約5秒後遅くとも3分以内に最初の営業電話が入ってきます。
その後もひっきりなしに営業電話が入り最初の30分くらいは営業電話の嵐になります。
完全に営業電話が来なくなるまでには申し込みから2週間程度に時間がかかります。
事前にこのことを理解しないでサイトに申し込むとこの営業電話の嵐に辟易することになります。
少しでも自動車を高く売りたい場合には、そういった営業電話を我慢して少しでも自動車を高く買ってくれる買取店を探す必要がありますが、電話の応対が苦手だという人は突然この電話の嵐に巻き込まれるとビックリしてしまって車買取り一括査定サイトに申し込んだことを後悔するかもしれません。
電話の対応が苦手だという方は買取店からの連絡をメール限定とするオプションを用意している一括査定サイトを利用すればよいでしょう(例えば「カーセンサーnet」など)。
そうすれば、出張査定を申し込んでくる買取店の数は若干少なくなりますが、営業電話の嵐にイライラすることはなくなります。
車買取り一括査定申込後の注意事項について
次に一括査定サイトに査定申込みを行った後の注意点について解説します。
査定申込後の注意点をまとめると以下の3ポイントになります。
- 最初の1社目に売ってしまわないこと
- 必要書類が揃っているかどうかを確認すること
- 売買契約書の内容を確認すること
最初の1社目に売ってしまわないこと
一括査定サイトの査定申込フォームを完成させて送信ボタンを押すと、早ければ5秒以内遅くとも3分以内に最初の営業電話がかかってきます。
その後も30分くらいは営業電話が鳴りやみません。
なぜそうなるのかというと、それは申込者に最初に電話を入れた買取店が契約を獲得する可能性が最も高くなるからです。
反対から言うと、ユーザーは多少買取価格が安くなっても一番最初に連絡がついた買取店に自動車を売ってしまう傾向があるということです。
1社目の買取店と買取契約を締結した後、後から連絡してきた買取店に査定額を話すと
という話はよくあります。
売却手続きはいろいろと面倒なので人間の心理として最初に連絡をしてきた買取店と契約を結びたくなる気持ちは当然ですが、それでは後から連絡を入れてきた買取店がより高い価格で買い取ってくれる可能性があった場合でも、その可能性をつぶしてしまいます。
最初の買取店がそれなりの査定額を提示した場合そこで契約を締結したくなる気持ちも分かりますが、自動車を高く売るためにはそこをじっとこらえて最低でも3社と買取交渉を行ってみる必要があります。
ちなみに
は買取店が安く自動車を買取るための常套手段です。
必要書類が揃っているかどうかを確認する
車買取り一括査定りサイトを通じて査定を申し込みをした後に自動車の買取先が決まり買取店と売買契約を締結する際、様々な書類を用意する必要があります。
いざ契約の段階であわてないように買取店との査定交渉が始まる前に、必要な書類をお手元に用意しておく必要があります。
売買契約書にサインする際や売却した自動車を引き渡す際には以下のような書類が必要になります。
- 車検証
- 納税証明書
- 自賠責保険証
- 実印
- 印鑑登録証明書
- リサイクル券
売買契約書の内容を確認すること
自動車を買取店に売却する場合には当然売買契約書にサインをして双方で取り交わすわけですが、契約書には取引に関する様々な重要事項が記載されており、後々のトラブルを避けるためにはサインする前によく内容をチェックしておく必要があります。
契約書にサインする前によく見ておく事項として次のものが挙げられます。
- 査定金額が間違っていないか
- 代金の支払期日、支払い方法
- 売主からキャンセルした場合の違約金の有無
- 車両の引渡し方法
- 自動車税の還付分査定額に反映されているか
- 取引にかかる付随費用は誰が負担するのか
- 後から売った車に欠陥が見つかった場合の対応