車買取りの一括査定にはデメリットはあるのか?
車買取り一括査定は簡単な手続きで申し込みができ、複数の買取店の査定を受けその中から最も高い査定額を提示した買取店と契約を結ぶことによって、ディーラーなどに下取りに出すよりもずいぶん高い値段で自動車を売ることができます。
しかし、車査定一括査定サイトも万能ではなくいくつかのデメリットが存在します。
目次
車買取りの一括査定のデメリット
車買取り一括査定のデメリット①営業電話がうるさい
車買取り一括査定のデメリットとしては営業電話がうるさいことがあげられます。
車買取り一括査定の申し込むフォームを完成させて送信ボタンを押すと、早ければ約5秒後おそくとも3分以内に最初の営業電話がかかってきます。
その後も約30分間は立て続けに営業電話がかかってきます。
完全に営業電話が止まるまでには申し込みから約2週間程度の時間が必要です。
自動車を高く売るためにはそういった営業電話に我慢して対応し買取店の担当者のお話をよく聞いて、少しでも自動車を高く売るために必要な情報を仕入れる必要があります。
しかし、電話の対応が苦手だという方にとってはこの営業電話の嵐には我慢ならないでしょう。
申し込みを行うと営業電話の嵐になるということが車買取り一括査定のデメリットの1つになります。
車買取り一括査定のデメリット②買取店が談合する
談合というと大規模な建設工事を行う大手ゼネコンがすぐに思い浮かびますが、実は中古自動車の買取でも談合は行われています。
買取店の担当者は査定の時に他の買取店の担当者と知り合いになっていることが多く、査定の申込があると買取店の担当者同士が連絡を取り合って談合を行うというのは意外と簡単なようです。
あるユーザーXさんから中古自動車の買取りの申込みがあったと仮定します。
この自動車の買取り申し込みをA社B社C社の3つの買取店が引き受けるとしこの自動車の査定額は3社とも同額で120万円だとします。
また、A社B社C社の担当者はそれぞれ顔見知りで常々中古自動車の買取りに関して情報交換を行っているとします。
本来であれば、複数の買取店に査定を依頼してその最も高い査定額を付けた買取店と契約すれば高い価格で自動車を売れるはずですが、A社B社C社の3買取店の担当者が談合を行った場合には契約金額は本来の金額である120万円より低くなります。
談合がある場合には、A社B社C社のうち話し合いでA社が100万円、B社が98万円、C社が95万円の査定額をXさんに提示するように段取りが組まれます。
すると、Xさんは最も高い価格を提示したA社と契約をするわけですがA社の買取額は本来の120万円よりも20万円も低い金額です。
A社は買取額をうまく安くすることに成功したことになります。
談合が頻繁に行われているのが中古自動車業界の現実
別のYさんが一括査定サイトから自動車の買取りを申し込んできた場合に、A社B社C社の3買取店がその引き受けを行う場合に前回はXさんの時はA社が得をするように談合を行ったので、今回はB社が得をするような段取りが行われます。
すなわち、3社で示し合わせて本来の評価額より低い査定額を提示した上でB社の提示額が一番高くなるようにしておきます。
すると、買取りを申し込んだYさんはB社と契約することになりますが、Yさんは複数の見積もりを取ってその中から最も高い査定額を提示した買取店に自動車を売ったので自動車が高く売れたような気になりますが、実際には、談合によって本来の評価額より低い値段で自動車を売らされたことになります。
残念ながらこのような談合が頻繁に行われているのが中古自動車買取業界の現実であり、一括査定もこのことを分かって利用しないと買取店に騙されて安く自動車を売らされることになるケースがあります。
営業電話がうるさいというデメリットはどう防ぐか
一括査定サイトに利用申し込みを行うとひっきりなしに電話がかかってきてうるさくてたまらないことが、一括査定サイトの最大のデメリットであるという話をよく聞きます。
しかし、このデメリットを解消する方法は意外と簡単です。
一括査定サイトの中には「カーセンサー.Net」のように買取店からの連絡をメールに限定するオプションを選択できるものがあります。
以下の一括査定サイトでは、利用申し込みの際に出張査定を申し込んでくる買取店を選択できます。
- カーセンサー
- 楽天オート
- ズバット買取比較
- カービュー
一括査定サイトの査定申込みに対して出張査定を申し込んでくる買取店をユーザーが指定していれば、申込後に営業電話がひっきりなしにかかってくるということはありません。
簡単な話「カーセンサーnet」から一括査定を申し込み、その際に「営業電話はメール限定」のオプションを付け、さらに出張査定を申し込んでくる買取店を5~6社程度に絞っておけば営業電話に悩まされることはほとんどありません。
一括査定サイトの本当のデメリットは買取店が談合を行うこと
営業電話がうるさいという一括査定サイトのデメリットはそれほど深刻なものでないということができます。
一方、異なる買取店の担当者同士が知り合いで頻繁に談合が行われているというデメリットの方は非常に深刻です。
複数の買取店の見積もりをとってその中で最も高い査定額を付けた買取店と契約するというのは、一括査定サイトを利用して自動車を高く売るための最も基本となる方法ですが、買取店同士が談合を行っているとした場合にこの一括査定の最大のメリットが大きく損なわれます。
談合があれば、ユーザーは一括査定サイトを使って基本手順のとおり自動車を売ったのだから高く売ったに違いないと思っていても、実際には相場よりも安く自動車を売らされていたということが起こり得ます。
これは、一括査定サイトの存立自体を脅かすほどの重要な問題であると言えるでしょう。
買取店の談合を行うというデメリットはどう防ぐか
一括査定サイトを利用する際に出張査定を申し込んでくる買取店が談合を行う場合があり、そうなるとユーザーが期待したように高い価格で自動車を売ることができずそのことが一括査定サイトの最大のデメリットですが、このデメリットを避ける方法はないのでしょうか?
同じ日、同じ時刻に複数の買取店に来てもらう
同時出張見積もりという方法がありますが、これは同じ日同じ時刻に複数の買取店に自宅に来てもらいその場で一斉に査定を行ってもらう方法です。
この方法だと、集まった複数の買取店の担当者が顔見知りであっても、談合をする時間的な余裕がありません。
これならば買取店の担当者が談合を行うというデメリットを回避できます。
ただし、たとえ同時査定であってもほんの短い査定の空き時間を利用して買取店が談合を行うことがあるので、査定当日は買取店の担当者が談合の相談をしないように見張る必要があります。
談合がよくないことであることはみんなが分かっているので、ユーザーが監視していればその目の前で堂々と談合が行われることはありません。
同時出張査定を行うには出張査定を申し込んできたすべての買取店に対して、同じ日同じ時刻に自宅に来てもらうように段取りをすることで可能になります。
その際に事前に買取店に対して他の買取店にも同じ時間帯に査定を依頼しているということを伝えるといいでしょう。
そうしておかないと、当日に同時査定であると分かると「うちはやめる」といって帰ってしまう買取店の担当者が出てきます。
同時査定になると買取店の担当者に悪いなどと思う必要はない
同時査定を行うと買取店の担当者に失礼であると思われるユーザーの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その心配は無用です。
買取店の担当者は1日に何件もの査定を行っているので、仮にある査定で契約を取れなくても別の査定で契約を取ることができますし同時査定にも慣れています。
大手の買取店の場合には1日に非常に多くの台数を買い取りますから、たとえある1件の査定で契約を取れなくても全体でみると会社の経営にはほとんど影響を与えません。
そのことを担当者も分かっているので、契約が取れない可能性が高くなる同時査定となってもほとんど気にしません。