事故車をオークション代行で売る場合
事故車の処分方法としては、ディーラーのへの下取りや中古車買取事業者に売却する方法が一般的ですが、最近は、オークション代行という方法も行われるようになってきています。
そこで、以下では、オークション代行で事故車を売却する場合のメリットやデメリット、その流れなどについて解説します。
オークション代行のメリット
個人でオークションを行う場合には、写真の撮影や紹介文書、出品手続きや落札者との契約手続き等、全て個人で行わなくてはなりません。
しかし、オークション代行の場合には、そういった手続きを代行業者が行いますので、手間がかかりません。
オークション代行のメリットとしては、まず、この点があげられます。
また、オークション代行の場合、ディーラーへの下取りや中古車買取業者への売却に比べ、高い値で売却できる場合が多くなります。
比較的高い値が付くということも、オークション代行のメリットです。
オークション代行のデメリット
オークション代行のデメリットについては、まず、手数料が発生します。
手数料は、一律50,000円だとか、売上代金の5%などという形式で請求されますが、仮に出品した事故車が売れなかった場合でも、手数料はしっかり請求されます。
この点が、まず、オークション代行のデメリットとして上げられます。
また、数は多くはありませんが、オークション代行業者の中には悪徳業者もあります。
悪徳業者に代行を依頼した場合、たとえば、次のような事態が生じます。
- 出品した自動車を持ち逃げされる
- 売却代金を持ち逃げされる
- 落札価格をごまかされる
- 法外な手数料を請求される
悪徳事業者に引っかかった場合には、事故車のオークション代行で利益をあげるどころか、かえって大損したりします。
オークション代行はこのような危険と隣り合わせであり、このことが大きなデメリットとなります。
オークション代行の流れについて
事故車のオークション代行を行なおうと思ったら、まず、ウェブサイトなどで住所地の近くにあるオークション代行事業者を探します。
事業者が見つかったら、事故車の引渡し方法、手数料、希望の落札価格などを事業者と協議した上、代行契約を締結します。
代行契約の締結が終了したら、代行業者に自動車を引き渡します。
代行業者は事故車をオークションにかけた上で落札者に売却し、代金を回収し、自動車の移転登録の手続きを行ないます。
そして、代行手数料を差し引いた事故車の売却代金を、事故車の所有者に渡します。