車買取業者

中古車買取り業者が利益を生み出す仕組みとは?

PR 2018/05/08 2021/02/25
ディーラー

自動車を買取店に売却する場合、買取店がどの取引からどうやって、どれくらいの利益を生み出すかということを把握することは、買取交渉を有利に進めるうえで、非常に重要です。

買取店の手の内を知ることで、査定額がアップする可能性が高まります。

買取店の利益を考えると、車を売る時のヒントになる


買取店に自動車を売る場合、買取店の利益の仕組みについて考えると、買取交渉を有利に進めることができます。

買取店の多くが、買い取った自動車を点検・整備した上で、新しい買主に転売します。

買取店の利益は、基本的には、新しい買主に売る時の価格から、販売した車両を買い取った時の価格を差し引いた金額になります。

たとえば、買取店に80万円で売却した自動車が、買取店の利益は、100万円-80万円=20万円ということになります。

買取店に自動車を売る場合の価格交渉においては、買取店が買い取った自動車を売ってどのくらいの利益を得るのかということを知っておくと、買取店の担当者のうまい話に乗って、自動車を相場より安く売ってしまったということがなくなります。

買取店の中には、売主が査定に詳しくないということが分かると、早速、査定額をいかに安くするかということだけを考えるお店もあります。

査定士に甘く見られて、不当に安い価格で自動車を売ってしまうことを防止するためにも、買取店の利益の仕組みを考えることは重要です。

買取店の車1台当たりの利益はどのくらいか?

車とお金
買取店の自動車1台当たりの利益はそのくらいかというと、約15万円~20万円程度と言われています。

より細かく言うと、15万円~20万円という数字は、粗利を指しています。

粗利とは、単純に、買った価格から売った価格を差し引いて計算される金額です。

基本的には、買取店は、売主から買い取った自動車を点検整備して、新しい買主に販売します。

点検整備には、当然、経費が発生します。

その他、オークション会場への陸送費、購入から販売までの期間の保管費用、出張査定にかかった費用などが、発生します。

粗利から、これらの諸経費を差し引いたものを純利といいます。

純利を考えると、買取店の1台当たりの利益は、約15万円~20万円よりももう少し下がります。

買取店は、自社工場を所有しているため、一般のユーザーよりも非常に安い価格で点検整備などを行うことができます。

よって、点検整備にかかる経費を中心とした諸経費は、それほど高くならないというのが通例です。

仮に、諸経費の平均を5万円とした場合、買取店の自動車1台当たりの純利は、約10万円~15万円ということになります。

点検整備費や車内クリーニング代などの諸経費は、自動車の状態が良ければよいほど、少なくなる傾向があります。

諸経費が少なければ、買取店の純利が増えるわけですから、その分、査定額がアップする可能性が高くなると言えます。

反対に、自動車の状態が悪ければ、諸経費がより多くかかることになり、純利が少なくなり、その分、査定額がダウンする可能性が高くなります。

自動車を売る場合のお金の流れについて

自動車
買取店のほとんどは、買い取った自動車をオークションに転売します。

大手買取店などは、買い取った自動車を自社で販売することもありますが、それは例外的で、買い取られた自動車の9割以上は、オークションに出品されます。

たとえば、買取店が、査定において、オークションでは100万円で売れそうな自動車だと判断し、純利を15万円とした場合、買取店が提示する買取価格は100万円-15万円=85万円になります。

買取店が提示してくる査定額は、オークションで買い取った自動車を売る場合の予想販売価格から、買取店の純利と、諸経費の見積額を差引いた金額として決まっています。

諸経費については、自動車の状態が良好であれば、その見積額は少なくなりますし、反対に、自動車の状態が悪いと、その見積額は多くなります。

オークションで買取店が買い取った自動車をどのくらいで売るかということは、同じ車種、型式、年式、走行距離の自動車の中古車市場での相場を見れば、ある程度は見当がつきます。

中古車市場の相場は、インターネット上で公開されていますから、自動車を高く売ることを希望される方は、査定前に、それを確認しておくとよいでしょう。

利益を知ることで車を高く売れる

自動車を高く売ることを考えた場合、買取店の利益の仕組みを知ることは非常に重要です。

ただ漫然と自動車を売る場合、こっちは素人、相手はプロの査定士ですから、いいように言いくるめられて、相場より非常に安い査定額を付けられてしまうことも、よくあります。

買取店の利益の仕組みを知っていると、査定士が不当に低い査定額を提示してきた場合、

賢い売主
中古車市場の同種の車両の相場と、業界の1台当たりの純利益の平均相場からすると、この査定額は低すぎませんか?

などと切り返して、査定士にごまかされることを防止できます。

査定士は、買取交渉前の雑談などで、売主が中古車査定についてどの程度の知識を有しているかを探っています。

その際に、買取店の利益の仕組みなどのことを話題に出しておけば、査定士は

査定士
この売主は、よく知っているので、簡単にごまかせないぞ

と思って、適正な査定額を提示してくる可能性が高くなります。

買取店の中でも良心的なお店では、売主が中古車査定について素人でも、それに付け込んで、不当に安い価格の査定額を提示してくることはありません。

しかし、買取店にもさまざまなところがあるので、その中に、良心的でないお店もあります。

そういった買取店に査定を依頼すると、売主が査定に詳しくないと分かると、早速、査定額をごまかすことを考えるので、注意が必要です。

買取店が喜ぶ車の売主について

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以下のような自動車の売主(お客さん)は、買取店が喜びます。

  • 買取店に自動車を持ち込んでくれるお客さん
  • 自社がメインに販売している車種を持ってきてくれるお客さん
  • キャンセルする可能性のないお客さん
  • 自分の自動車の価値を把握しているお客さん

このような要件に該当する場合には、買取店が査定額をUPしてくれる可能性があります。

少しでも高く自動車を売ることを考えるのであれば、こういったことに気を使うというのも1つの方法です。

買取店に自動車を持ち込む方法は、非常に簡単な方法ですが、買取店が自宅の近くにあって、徒歩で帰ってこれる場合を除き、帰りに交通費がかかったりして、かえって面倒になることもあります。

特に、買取店が自宅から遠方にある場合には、オススメの方法ではありません。

買取店がどの車種をメインに販売しているかということは、査定を申し込む際に、買取店の担当者に問い合わせてみれば分かります。

キャンセルが無いようにするには、事前に、契約内容をよく確認し、十分に納得がいってから契約書にサインをするようにします。

自分の自動車の価値を把握するには、インターネットなどを活用して、事前に調べておく方法が考えられます。