車検

車検を通してから査定をした方が高く売れるのか?

PR 2017/03/26 2021/02/25
車の査定

車検の時期が近くなってきたからというのは、車の買取を依頼する1つの大きな理由となります。

では、車検時期が近くなってきたからといって、車を売る場合、車検が切れる前に売った方がよいのか、それとも車検が切れてから売った方がよいのでしょうか?

車検の有効期間の有無は査定に大きな影響を与えない

買取店からすると、買い取る車の車検の有効期限が長い方が魅力的なことは間違いありませんが、買い取る車の車検の有効期間が短いからと言って、そのことで査定額が減額されることはほとんどありません。

買取店は、一般の方が車検をする場合よりも相当に安い費用で車検を通すことができますし、買い取った車の車検の有効期間内に車の再販売ができるとは限りませんので、車検の有効期間が残っている車でも、車検切れの車でも、大きな違いはありません。

車検の1~2か月前が車を売る最適のタイミング

車検を通してから車を売った方が高額査定となるような気がしますが、実際には車検が切れていても車検の残存期間が2年近くあっても査定額にそれほど大きな違いはありません。

車検の残存期間が1年以上あると査定額がいくらかアップするようですが、そのアップする金額は大した金額ではありません。

その理由は、ほとんどの買取店は自社工場があるのでユーザーよりもはるかに安い価格で車検ができるからです。

車検の時期が過ぎてしまうと車検切れの自動車は公道を走行できませんから、代車がない限り新たに車検をかける必要が生じ、そのための費用が数万円程度かかります。

その後に車を売るとなるとその数万円が無駄になります。

したがって、車を売る場合には車検前、できれば余裕をもって車検の1~2か月前のタイミングを選択するとよい結果となります。

車検前と車検後では査定価格に違いはあるか

車検前と車検前では査定価格に大きな違いはないのが原則です。

ほとんどの買取店では自社工場を保有しており、その工場を利用すれば非常に安い価格で車検を行うことができます。

仮に車検切れの自動車を購入した場合でもほんの少しの追加費用を支払うことによって2年車検を付けることができます。

買取店からすれば車検切れでも2年車検がついていても車の価値に大きな違いはありません。

一般的には車検の残存期間が1年以上あると多少査定額がUPすると言われていますが、そのUPする金額は大した金額にはなりません。

このことから言えることは、車検が切れてしまった車を売る場合には、自分で車検を取らないで車検が切れたままで買取店に引き渡すことです。

数万円の費用をかけて自分で車検をとってもそのかけた費用だけ査定額がUPすることはありませんので、絶対に損をします。

車検の残期間が1年以上あるのならば大きな損はしない

車検の残存期間は車の査定に大きな影響を与えないというのが原則ですが、車検の残存期間が1年以上あれば査定額はいくらかUPします。

どのくらいUPするかというとそれは車両本体の査定額にも影響されますがおおよそ30,000円程度と言われています。

買取店によっては車検切れの車を買い取る場合には査定額をいくぶんマイナスにすることころもあります。

仮にそういった買取店に車を売る場合でも、車検の残期間が1年以上あれば車検の残期間のことで査定額がマイナスになることはないでしょう。

大局的に言って車検の残期間が査定額に与える影響はそれほど大きくないので、車検の残期間のことはあまり気にせずに車を売るタイミングを考えても全く問題はありません。

車検を受けた直後以外は車を売っても大丈夫

車検の残期間は査定金額に大きな影響を与えないというのが査定の基本原則となっています。

一般的には、車検の残期間が1年以上ある場合には査定額が30,000円程度UPすると言われていますが、車両本体価格が大きい場合には30,000円と言う金額は決して大きな金額ではありません。

車を売るタイミングを決める際に車検残期間が査定に与える影響のことはほとんど気にする必要はありません。

車検の時期に合わせて車を買い替える人の数は非常に多いです。

車検には数万円から十数万円の費用がかかりますから、車検を取った後の2年間にわたりその車を運転する予定がない場合には、車検を取らずに車を買い替えた方が合理的な選択になります。

車検の残期間が査定額に与える影響が少ないことを考えると、車検を取った直後以外は車を買取りや下取りに出しても大丈夫ということになります。

ゆとりをもって半年前に査定をしておく

JAAI(日本自動車査定協会)の基準によると車検の残期間が3か月以上ある状態が基本条件とされています。

このことは車検の残期間が3か月未満の場合には査定額がマイナスになることを意味します。

一方、車検の残期間による加点は10~30ポイント程度(1ポイントは約1,000円です)なので、車検の残期間が2年でもそのことで査定額がUPする金額は多くても30,000円程度ということになります。

車検の残期間が短いことによる査定額のマイナスの影響を避けるためには、余裕をもって査定は車検の6か月程度前までに受けておくとよいでしょう。

そうすれば売却時に車検残期間を3カ月以上確保できます。

JAAIの基準では車検残期間が5カ月以上だと査定額がいくぶんアップしますので、このタイミングで査定を受けるといくらかのプラス査定を受けることができるかもしれません。

車検切れの車はそのまま売った方がよい

笑顔の女性
車検切れの車を売る場合、車検を通してから売った方が査定額が上がるのではないかと思って、車検を通してから買取を依頼する方がいらっしゃいますが、これはまったく損をするので、やめた方がよいです。

買取店は、売主よりも安い値段で車検を行うことができますので、売主が車検にかけた費用以上に査定額を上げることは絶対ありません。

車検切れの車を買い取ったとしても、その車の販売が決まったら、自社工場で安く点検整備を行い、その他の登録費用や自動車税などを売買代金に上乗せして販売すれば、買取店は、車検切れの車を購入しても、ほとんど損はありません。

買取店が車検の有効期間が長い車を買い取るメリットは、一般の方が想像するよりもはるかに少なく、したがって、車検を通してから車の買取をしたところで、査定額の上昇をほとんど望めないのが実情です。

売ろうとする車の車検が切れた場合には、車検が切れたままで、そのまま査定を依頼した方が絶対お得です。

査定では、車検の有効期間よりも年式や走行距離など、買取依頼車の状態の方がはるかに重要です。

車検の具体的費用について

料金のイメージ
車検の具体的な費用は、以下の費用の合計額となります。

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 検査手数料
  • 点検整備費

自動車重量税について

車検の時には、自動車重量税を納付する必要がありますが、その金額は、車検の有効期間、エコカーか否か、車検を受ける車の重量によって、それぞれ異なってきます。

車検の有効期間は、新規登録の場合には3年、それ以外の場合には2年ですが、有効期間が2年のエコカー(本則課税適用分)の場合、車検時に支払う重量税の金額は以下のとおりです。

車体重量 重量税
500kg以下 5,000円
500㎏超1,000㎏以下 10,000円
1,000㎏超1,500㎏以下 15,000円
1,500㎏超2,000㎏以下 20,000円
2,000kg超2,500㎏以下 25,000円
2,500㎏超3,000㎏以下 30,000円

一方、車検の有効期間が2年のエコカー以外で新車登録時から13年未満の場合、車検時に支払う重量税の金額は以下のとおりです。

車体重量 重量税
500kg以下 8,200円
500㎏超1,000㎏以下 16,400円
1,000㎏超1,500㎏以下 24,600円
1,500㎏超2,000㎏以下 32,800円
2,000kg超2,500㎏以下 41,000円
2,500㎏超3,000㎏以下 49,200円

自賠責保険料について

車検の時、車検期間をカバーする有効期間を有する自賠責保険に加入し、その保険料の支払い証明書を提出しないと、車検が通りません。

よって、この自賠責保険料も、車検にかかる費用を構成します。

自賠責保険料(沖縄・離島は除く)は、保険期間に応じて、全車種一律に、以下のとおりとなります。

  • 1か月 5,600円
  • 12か月 16,350円
  • 13か月 17,310円
  • 24か月 27,840円
  • 25か月 28,780円
  • 36か月 39,120円
  • 37か月 40,040円

車検の有効期間内に継続車検を行う場合には、普通は、有効期間が24カ月の自賠責保険に加入します。

車検切れで、かつ、自賠責保険の有効期間が切れている車の車検を取る場合には、有効期間が25カ月の自賠責保険に加入します。

最後に、新車登録時の車検の場合には、有効期間が37カ月のものに加入します。

検査手数料について

車検には検査手数料も必要です。

その金額は、車検証の自動車の種別の欄に「小型」と記載されている車の場合1,700円、同じく「普通」と記載されている場合には1,800円となります。

点検整備費

車が保安基準を満たしていないと、車検は通りません。

そこで、車検の際には、必ず、車の点検整備が必要になります。

そのための検査費用が必要になります。

この点検整備費は、整備を行う買取店や、整備する車の状態によって異なってきます。

よって、正確な金額は実際に点検整備を行ってみないと分かりませんが、大掛かりな修理が必要ないと仮定した場合には、30,000円~5万円程度の金額となります。