査定の基礎知識

査定時に提示された金額はいつまで有効?

PR 2017/03/23 2021/02/25

買取店が提示した査定額には、有効期限が設けられているのが一般的です。

では、その有効期間は一体どのくらいの長さなのでしょうか?また、どうして、そのような長さになるのでしょうか?

査定時の査定額の有効期限はどれくらいか

車を査定に出すと、査定士から査定額を提示されます。

しかし、その査定額には、ほとんどの場合、有効期限が設けられています。

そして、その有効期限は、早ければ即日、長くても2週間程度です。

査定の時に査定士が、

査定士
査定の日から何日後までには提示した金額で車を買い取ります

と査定額の有効期限を提示するのが普通ですから、これによって、査定の有効期限を知ることができます。

万が一、査定士がこの期限を提示しない場合には、こちらから有効期限を確認するとよいでしょう。

特に、複数の買取店に査定を依頼している場合には、各買取店の有効期限をよく確認する必要があります。

査定額に有効期限が設けられているのは何故か

車の模型とカレンダー
査定額には、中古車市場の動向が非常に重要な影響を与えます。

それは、買取店の多くは買取車をオークションで再販売しますが、そのオークションの価格が、中古車市場の動向によって決まるからです。

査定士は、市場で高い評者を得ている車種は高く買い取り、市場での評価が低い車種には、より低い査定額を付けます。

中古車市場の状況は、非常に短期間で変わります。

たとえば、ある車種に近々モデルチェンジがあるという情報が流れたりすると、旧モデルの市場の評価は急速に下がります。

そういった情報はいつ流れるか分かりません。

1カ月や2か月の有効期限はあり得ない

流行モデルだからといって高い査定額を付けても、1か月とか2か月というような長い有効期間を設けていると、その間にモデルチェンジ情報が流れたりして、市場でのその車の評価が急速に下がることがあります。

買取店では高く売れる車だと思って高い査定額を付けたのに、モデルチェンジ情報のため、高く売れるという見込みが外れれば、査定価格が高すぎたことになり、結局は、損をすることになります。

よって、最長でも2週間以内の短い有効期間を設けて、そのような事態があった場合には、再査定を行い、査定額を下げて買取店が損をしないようにしています。

即日売買で査定額が上がる場合もある

外車
買取店にとっては査定した当日に売ってもらえることが一番有利です。

よって、当日に買ってくれるのならば、査定額を少し上げますよ、という買取店もあります。

ただし、査定を複数の買取店に依頼した場合、依頼したうちの一番最後の買取店で、その買取店が付けた査定額が一番高い場合は別として、後に別の買取店に査定を依頼する予定がある場合には、多少査定額がアップするとしても、査定日当日の売買契約の締結は避けた方が無難です。

後からの査定で、非常に高い査定額を得られるような場合には、査定日当時の売買契約の締結は、大きな損失を被ります。

下取りの査定額の有効期間は長い

中古車の主な販売方法としては、買取と下取りの2種類が存在します。

オークションで販売する必要のない下取りの場合には、有効期限は非常に長めです。

下取りの場合には、新車を納入した時点で下取車をディーラーに引き渡し、新車の購入代金から下取り価格を控除する形式で、下取り車の代金を受け取りますが、査定を受けてから、ディーラーへの引き渡しまたは新車代金の支払いの時までに、中古車市場の動向が変わったから査定額を下げるということはまずありません。

有効期間が長いと、その間ユーザーが自動車を使用することで車両が劣化し、当初提示した査定額を下げる必要があるのではないか、という考えも成り立ちますが、当初の査定で、その分を見越して査定額を計算するので、そのことは問題ありません。

また、ディーラーが下取りをする最大の目的は新車の販売ですから、有効期間に下取りの査定額を下げたりすると、買主との信頼関係が失われて、新車の購入をキャンセルされることも予想されるので、査定の有効期間が長くても、査定額が変わるということはめったにありません。